かかしを高性能化しようと思えば、例えば田んぼの端から端までレールを通してその上を走らせたりするのはどうだろう。発光・発声のギミックなんかも盛り込めば、劇的に効果は上がるだろう。しかし、そこまでやっても動物というのはすぐに慣れてしまうらしい。まさにかかしと動物は永遠のライバル同士、といったところか。
かかしの顔といえば、昔ながらに「へのへのもへじ」が思い出される。あの程度の顔だったら最初から書かなくてもいいんじゃないかと思うが、中にはかなりリアルな、人に近い顔のものもあったように記憶している。ああいうものは1つ1つが農家の人の手作りだったから、個性というか、味が、かかしにも出ていたんだろうな。
かかしというのは人の姿を模している。だから地方によっては有名人そっくりなものを作り、それを集めることで観光資源として活用しているところもあるんだそうだ。現在は田んぼに色の違う稲を植えて地上絵を作ったり、自由に立ち入れる田んぼを作ったり、かかしに限らず、農業を利用した観光資源が増えてきたらしい。
かかしは農作物を鳥獣から守るという目的があるわけだが、素朴な作りには独特の愛嬌があって、見ているだけで心がなごむ。聞いた話では鳥、特にカラスなどは賢いからすぐに慣れてしまうんだそうで、本来の目的はなかなか果たしにくいらしい。だからといってかかしの独特な存在感がなくなって欲しいと思う人はいないだろう。



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